<前期AD最終一位、今期AD最終二位>ブリザード雑記

こんにちは、シルク(@shiruku222ss)です。普段はBlitzというチームで活動しています。記事の説得力を増すために前期AD最終一位(最高レート1769)、今期AD最終二位(最高レート1749)という実績を掲げておきます。

今回、僕がブリザードを使う上でいくつか気をつけている点を箇条書きのような形でまとめたいと思います(本記事で断りなく、ブリザードと書いた場合にはデッキタイプとしてのブリザードを指すと思ってください。クリーチャーのブリザードはダイヤモンド・ブリザードと呼称します)。しかし、ブリザードというデッキのプレイングは複雑であるため(少なくとも僕の言語化能力では)ここで伝え切れるようなものではなく、実戦を繰り返し、上手い人に画面共有などを通じてアドバイスをもらいながら感覚的に身につけるしかないと思うので、ここでは取り上げません。

なので、今回はテーマを絞って(1)勝利のリュウセイ・カイザーへの対処の仕方、(2) デッドリー・ラブの吐き方、(3)今期の僕が使用した構築の狙いの三点について取り上げます。また、この記事では白ブリ・黒ブリの両方に通じる話をしたつもりなので、どちらかしか使わないという人でも参考になるものになっているはずです。

*白ブリとは白のカードを8枚積み、基本的に素直に盾を殴るデッキタイプであり、黒ブリとはザビミラを搭載し、ガロウズデビルドラゴンを使うプランと普通に殴るプランを使い分けるデッキタイプです。それぞれのデッキの参考リストは以下。

 



(1)勝利のリュウセイ・カイザーへの対処の仕方について

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ご存知ブリザードの天敵である、勝利のリュウセイ・カイザーです(以下、勝利流星)。このクリーチャーが場にいるだけでブリザード側は動きに大きな制限が掛かります。ですが、ブリザード側も全く打つ手がないという訳ではありません。そのため、僕がこのクリーチャーに対処する際にどのようなことを意識しているのかをいくつか書きたいと思います。

①ダイヤモンド・ブリザードを先に消費してしまう

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勝利流星が最も厄介な点はブリザード側の最大のバリューカードである、ダイアモンド・ブリザードのバリューを大きく落としてしまう点です。なので、流星ホールが飛んでくると予想される前のターンでダイヤモンド・ブリザードを使ってしまうという選択肢があります

そして、これを最も意識すべきなのは後攻3ターン目です。相手が一回のブーストを挟んでいる場合には先行4ターン目に勝利流星が飛んできます。なので、後攻3ターン目の時点でダイヤモンド・ブリザードのバリューがある程度発揮出来るのならば、バリューを最大化出来なくても先にダイヤモンド・ブリザードを消費してしまうという選択肢があります。もちろん、これはいつもいつもそうするという訳ではなく、そういう択も頭に入れておく必要もあるという話です。目安として、黒ブリの場合にはザビミラにアクセス出来るカードが手札にあるのかどうか、もしくは2枚目のダイヤモンド・ブリザードにアクセス出来るカードがあるのかなどが基準になってくると思います。

②ダイヤモンド・クラックで応じる

デュエプレ】「ダイヤモンド・クラック」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略

これは特にダイヤモンド・クラックが2枚以上入っている白ブリにおいて頻出するプレイングですが、黒ブリでもクラックが入っている場合には意識して良いポイントです。やはり、先行4ターン目の勝利流星は驚異的です。しかし、それにブリザードのデッキ内で唯一強く返せる札が存在します。それが後攻4ターン目のクラックです。(ジャスミンやオチャッピイで1マナ加速している前提だと後攻4ターン目に使えるマナは勝利流星のマナタップイン効果込みで4マナなので、丁度クラックが投げられます)勝利流星が入っているようなデッキタイプに後攻4ターン目に投げられたクラックを強く返せる札は入っていません。ただ、クラックを放置するとこちらのリソースを温存されながら、永遠にマナを増やされてしまうので相手側も頑張って処理せざるを得ません。その結果、クラックに吸い込むを当てる動きやクラックを勝利の流星カイザーで処理する動きが出てきます。そうなれば、こちらのものです。相手が処理している間にゆっくりと他の動きをしてもいいですし、処理できないのあればこちらのリソースを温存しながら、クラックの効果を何度も使ってやりましょう。

デュエプレ】「ドンドン吸い込むナウ」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略デュエプレ】「勝利のガイアール・カイザー」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略

*余談ですが、このクラックというカードのバリューを過小評価している人が多過ぎます。このカード、特に後攻時には勝利流星抜きにしても、非常に強力で特にダイヤモンド・ブリザードを引けない展開を支える一枚です。白ブリにおいて、このカードは2枚か3枚かを争うカードであり、決して0枚か1枚かを争うカードではないです。

③勝利流星を無理に取らない

ここまで勝利流星は驚異的であると強調してきましたが、勝利流星だけではメンチも5cもキリコムーンもゲームに勝つことは出来ません。勝利流星はあくまで時間稼ぎのカードに過ぎません。これを理解しないと勝利流星が出てきた時に焦って手札のザビミラを置いて、黒マナを作ってデッドリーラブを勝利流星に当てたはいいものの最後のザビミラが無くて負けみたいな試合が出てきます。なので、デッドリーラブやガガ・コロリンなどの勝利流星メタカードを手札に持っていても、その札を本当に今吐くべきなのかはよく考えて下さい。この点については以下のデッドリー・ラブの使い方という項目でもう少し詳しく取り上げます。

(2)デッドリー・ラブの使い方

デュエプレ】「デッドリー・ラブ」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略デュエプレ】「捕縛専機ガガ・コロリン」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略

先ほど勝利流星を無理に取ろうとするなという話をしましたが、それをここではデッドリーラブ・ガガ・コロリン(場合によってはトラップコミューン・DNAスパーク・ソーラーコミューンもここに含まれる)などの吐き方という角度から話します。これらのカードはトリガー兼相手の邪魔なシステムクリーチャーを退かす役割のために入っています。そして、これらのカードはスノー・フェアリーでもなく、ザビミラのように山からのサーチ手段がある訳でもありません。そのため、ドローという形で山を掘るカードのないブリザードというデッキでこれらのカードにアクセスするためにはターンに一回のドローで引くしかないのです。そして、マナに置いたそれらのカードは二度と戻ってきません。つまり、ここで何が言いたいのかというとこれらのカードは通常の妖精カードとは異なり、試合中に二度も三度も引けることは少ないため、非常に慎重に吐くタイミングを見極める必要があるということです

次にこれらのカードを何に当てるのかという話をします。これらのカードの最も想定されている打ち先はこの記事でもブリザードの天敵として取り上げた勝利流星です。しかし、忘れてはいけないのがこれらのカードの第二の打ち先である永遠の流星カイザーの存在です。(ちなみに第三の打ち先はファンクです)そして、厄介なことに流星ホールと永遠の流星カイザーは多くの場合に同じデッキに共存しています。(例・メンチ・キリコムーン・5Cなど)

デュエプレ】「永遠のリュウセイ・カイザー」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略

そして、ここからが大切なポイントなのですが、先ほども触れたように勝利流星は時間稼ぎのカードです。別に処理しなくてもゲームに勝つことは出来ます。しかし、一部の限定的な場面(ある程度盾が削れていて、盤面でも押している場面)を除いて、永遠の流星カイザーを処理せずにゲームに勝つことは出来ませんつまり、本当にラブやコロリンを当てなくてはいけない標的は永遠の流星カイザーなのです

さらに相手は流星ホールと永遠の流星カイザーを持ってくる手段が豊富です。(ジオブロンズマジックやリュウセイホールのドロー、吸い込むのサーチ、ホワイトグリーンホールのマナ回収などなど)しかし、こちらは1ターンに一度の通常ドローでしかそれらへの処理札を持ってくることは出来ません、なので、馬鹿正直に目についた勝利流星全てにラブを打っていたら、先に処理札がなくなるのはこちらなのです。なので、勝利流星は無理に処理しようとせずにここで勝利流星を処理したらすごく強い動きに繋がるぞという場面が来るまでは温存しましょう。(もちろん、2枚以上ラブを引けている場合は別です)

*ただ、白ブリのコロリンは自分の盤面が出来ていたら、割と勝利流星に即打ちぐらいの感覚でも平気です。温存を考える必要があるのはどちらかというと黒ブリのラブの方です。

デュエプレ】「超次元ホワイトグリーン・ホール」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略デュエプレ】「ドンドン吸い込むナウ」の評価と採用デッキ - 神ゲー攻略

誤解してほしくないのは勝利流星にラブを打つなと言いたいわけではないということです。もちろん勝利流星にラブを打つことは全然ありますし、見えない永遠に怯え続けて、見えている強い動きを逃すのもいけません。しかし、打つ必要のないラブやコロリンを吐いた結果、永遠や2枚目の勝利流星が登場して、どうしようもなくなるという場面は頻繁に遭遇します。そのため、ラブやコロリンを勝利流星に吐く際にはそのラブは本当に必要なのかを考えることが重要です。(ちなみに永遠の流星カイザーにはノータイムで打っていいです、永遠龍は絶対に処理しないといけないカードであるため)

 

(3)今期使用した僕の構築について

ここまでは割と一般的に通じる話をしてきたつもりですが、ここでは今期僕が使用した構築についての話を少しします。

比較対象として、トッププレイヤーのブリザード使いとして知られている人たちが今期終わりに公開してくださっている構築を見ると、こんな感じです。(上から1枚目がノーチラスさん(@notidm)の構築、2枚目があゆなかさん(@element0581)の構築、3枚目がphoenix(@phoenixigo)さんの構築、全て本人のtwitterから無断掲載なので、問題ありましたら僕のDMにこっそり教えてください)

 

比較すると、僕の構築の特徴的な点として挙げられるのはポレゴンを削っている点、ラブを4枚取っている点、ザビミラを3枚に抑えている点、リップルを3枚取っている点だと思います。これらについて僕なりの狙いを説明します。(正直、今期はこう組んだってだけで来期には考えが変わっている可能性も全然あるので、話半分に聞いてください)

まず、ラブを4枚取りたいという所から僕の構築は始まっています。それは永遠の流星カイザーの着地をひとまずのゴールとしてプレイしてくる対面(典型例がギフト永遠を狙ってくるキリコムーンやライゾウ対面)がそこそこあり、それらの対面に対して、このカードを引けているかいないかは試合結果に大きな影響を与えると考えたからです。なので、可能ならば4枚入れたいという所からスタートしました。そして、このカードを4枚採用するのならば、ザビミラ4枚は黒過剰(妖精が減り過ぎてしまう)という印象を受けました。しかし、メンチ、天門、環境外の何のトリガーが入っているのか分からないデッキにザビミラが引けていなくて負けという事故を極力減らしたかったためにリップルを3枚採用することでザビミラへのアクセスする経路を増やしました。また、黒の枚数とは関係なくザビミラ4枚リップル2枚という配分よりもザビミラ3枚リップル3枚という配分の方がザビミラに触りやすいと感じたという理由もあります。

しかし、ラブ4枚リップル3枚にすることでどうしても削らないといけない部分が出てきました。そこで削ったのが進化の化身とポレゴンです。進化の化身を削った理由は単純で妖精でない点があまりに気になったからです。そして、ポレゴンを削った理由はこのデッキ別に序盤にポレゴン要らなくねって感じたためです。ポレゴンが黒ブリというデッキで担うべき役割は1コストの妖精であるという点に集約されています。しかし、このデッキにはもう一枚(実質)1コストの妖精がいます。そう、ピーチプリンセスです。そして、黒ブリというデッキにおいてはピーチの方が重要なカードです。なので、ポレゴンを5枚目以降の1コスト妖精としてみた時にはここを削ることはあり得るなという判断に至りました。

もちろん、この構築にも弱みもあり、進化の化身というダイヤモンド・ブリザードに触れる札を削っている点やザビミラを3枚に抑えていることで早期にマナや盾に3枚とも落ちてしまうリスクはあります。(後者についてはリップルを早い段階でプレイすることである程度は回避可能です)

 

記事は以上になります、ここまでお付き合いして頂いてありがとうございます。問題のあることは書いたつもりはないですが、本記事の内容はBlitzとは一切関係なく、全て僕個人の責任において書いたものであることをここに断っておきます。